国債の用語集
1.外貨建て国債
国債の購入にあたって円以外の外国通貨で払い込み、外貨で償還金や利息の受け取りを行うことを契約している国債を「外貨建て」といいます。
外貨建てで国債を購入して運用した場合、運用後に日本円で回収する場合には、為替リスクが発生します。
各国は国債を自国通貨で発行する場合があり、理論的には世界の通貨の数だけ国債にも種類があります。
ですが、通貨によって為替相場の安定性や規模が異なりますので、国債の債権の信頼性や流通性などにも差が出てきます。
国債を外貨建てで行い資金を調達することを考えた場合には不利となる通貨もありということになります。
外貨建て国債の種類としては、日本では米ドル建て、豪ドル建て、英国ポンド建て、ユーロ建てなどが一般的です。
2.サムライ債
サムライ債とは、円建ての外国債権を意味します。
日本に居住していない人によって、日本国内の市場で募集や発行などが行われ、換金は日本円で行われます。
利子払いは外貨で行われ、償還が日本円で行われる「リバース・デュアル債」や、利子払いが日本円で行われ、償還が外貨で行われる「順デュアル債」などの形式をとったものもあります。
サムライ債については、必ずしも利払い金と償還金のいずれも日本円であるとは限りません。
3.ショウグン債
日本国内で、日本に居住していない人によって発行される外貨建ての債券のことを意味します。
サムライ債が円建てであることに対して、ショウグン債は外貨建てである点が異なります。
4.非居住者
国債の取引で居住者、非居住者という言葉が出てきますが、非居住者とは、日本国内に住所をもたない個人、または、現在まで引き続き1年以上住所をもっていない個人と定義されています。
ですので、海外に転勤して海外で1年以上勤務する場合には、非居住者という扱いになります。
5.割引短期国債
償還期間が6か月、または1年という国債で、金融機関などの法人に購入対象を限定した国債です。
割引短期国債の発行日は、6か月の商品が毎月10日、1年の商品が毎月20日となっています。
割引短期国債が発行されることとなった背景は、1970年代後半から大量発行された国債の存在があり、その償還に対応するためといわれています。
6.ジェイエスプライス
「債券標準価格」ともいわれ、野村証券が評価、算定する債券の時価情報を基本として、日本経済新聞社、金融工学研究所、野村総合研究所、野村証券が共同で評価した標準価格を指します。
2002年3月期から、企業や各種金融機関に対して時価会計が本格的に適用されることとなり、有価証券報告書を作成・提出した企業や金融機関は、保有する債券を時価評価することが義務付けられました。
日本では、債券の取引は店頭行われることが主流であり、有価証券の適切な時価を把握することが困難となっています。
ジェイエスプライスは、主に時価会計を必要とする法人向けに提供される債券価格の情報です。
豊富な業務ノウハウや高度な金融工学技術を活かして行われた時価の評価ですので、合理性・客観性が担保されたものとなっています。
対象の銘柄には、割引国債や変動利付国債を含む国債、円建て外債などがあります。
7.最終利回り
債券を購入した日から最終の償還日まで債券の保有を続けた場合に、運用した全期間にわたって受け取った利息と償還差損益の総合計金額を1年当たりの金額に換算し、投資元本に対して1年当たり何%の利回りになっているのかを算出したものです。
8.シティグループ世界国債インデックス
海外国債を取り扱うファンドが、各国の国債に対する総合投資利回りのベンチマークとして使用しているものに、「シティグループ世界国債インデックス」というものがあります。
これは、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクが考案したもので、世界主要国(2008年3月末においては23ヶ国)の国債の総合投資利回りを、各国における市場の時価総額で加重平均した数値を、1984年12月末の同数値の実績を100として指数化したものです。
海外国債を取り扱うファンドには、この「シティグループ世界国債インデックス」のうち、日本を除く、残存期間が7年から10年の国債を対象とした指標を円換算したものを採用しているところがあります。
ちなみに、この「シティグループ世界国債インデックス」は、この指標を公表しているシティグループ・グローバル・マーケッツ・インクの知的財産です。
ですので、この指標を取り扱うファンドには、「シティグループ世界国債インデックス」の各指数の算出、公表、利用などに関する一切の権利をシティグループ・グローバル・マーケッツ・インクから譲り受けているところもあるようです。
たとします。
10.国債先物
「長期国債先物(10年)」、「超長期国債先物(20年)」、「中期国債先物(5年)」の3銘柄が、東京証券取引所に上場されています。
現在では、殆どが「長期国債先物」の取引になっているようです。
国債先物の特徴としては、
①取引高が非常に大きく、流動性が極めて高いこと
②先物取引であるため、空売りを比較的行いやすいこと
③現物の債券とは異なり、有価証券取引税がかからないこと
が挙げられます。
これらの理由によって、比較的取引者も多く、厚みのある市場が形成されています。
取引者は機関投資家や証券会社が主ですが、最近では外国人投資家もかなりの比重を占めるようになってきています。
また、東京証券取引所だけでなく、シンガポールやロンドンにも日本国債先物が上場しています。